インプラント、矯正歯科の基礎知識

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歯の役割とは

歯なんて少しくらい無くても、よいのでは・・・?と、思っていませんか?

 

歯の役割は食べ物を噛むだけではありません。

歯を失ったあとの苦労は、経験のない方には理解できないほど大変なものがあります。

 

 

まず、歯だけでなく口の役割を考えてみましょう。

生物は植物界と動物界のたった二つに分類されます。

人間はとうぜん動物界に入ります。

動物は栄養を食べることを全ての出発点にして、たった一つの細胞から人間まで進化をとげてきました。

 

はじめに器官として口ができました。

食べるためです。

餌を取りこむ口ができてからは成長が速くなり大進化のきっかけになりました。

つぎに目や鼻や耳はもっと餌を探すためにできました。

 

自分が食べられないように、敵を探り、早く逃げるためにもできました。

 

 

脳は餌のありかや取り方を記憶しておくことから発達しました。

餌を飲みこみ消化してきちんと排泄するために胃や腸などの長い消化管ができました。

そして学者によれば、人間の心でさえ、それは脳にあるのではなく、消化管由来の臓器(心臓もその一つ)に存在すると考えられるほど、口から食べて消化管から排泄することが動物の基本的な生命活動なのです。(西原克成先生著:「内臓が生み出す心」より改変して引用)

 

その口に歯ができたことはさらに大きな進化の元になりました。

食べるだけでなく、動物で唯一人間だけが後ろ足で直立歩行できるようになった時に、思い頭を支えるために奥歯は大事なバランスを取っているとも言われています。

 

人間だけが、自由に話をしたり、おもいきり笑顔を見せて、楽しくお付き合いすることができます。これも健康的なそして匂わない歯があってこそ、なんの心配もなくできます。

 

健全な歯が揃ってきちんと機能していることは、脳や神経を守り、脊椎を守っているとも言われています。しっかり噛むことは、重大な病気を防ぐことも分かっています。

 

歯を失った野生の動物は生きていくことさえできないのですから、人間にとっても大事件なのです。

 

野生の動物はとても美しくて、しかも強くしなやかではありませんか。人間社会では歯を失っても生きることは確かにできます。でも、世界一の長寿国の日本で、これから何十年もやっと生きているだけでよいのでしょうか?

きれいで健康な口を回復することが、生き生きと思う存分に楽しめる、これからの暮らしを手に入れることに繋がれば、価値は大きいと思います。

インプラントはこのように機能します

1950年代初頭にスウェーデンの科学者、ペル・イングヴァール・ブローネマルク博士によって、非常に丈夫で軽量な属、純チタンが骨の組織とよく結合することが発見されました。彼はそのプロセスをオッセオインテグレーション(osseointegration)と命名。これがブローネマルクシステムの基礎になっています。

 

近代のインプラント治療の第一段階は、チタン製の人工歯根をあごに埋入することです。このチタン製の歯根は徐々に骨に固着し、生まれながらに持っている歯根と同じ様に歯冠をしっかりと支えます。このブローネマルク博士の安全性の発見によって、オッセオインテグレーションのブローネマルクシステムは、いまや世界中の多くの人々の口腔機能と生活の質が向上することとなりました。

 

天然歯根に支えられている歯冠は、歯の機能的な部分です。歯冠の外側の層はエナメル質という身体の中でも最も固い組織から成っています、人工歯冠は歯茎の中にあるインプラントの人工歯根にしっかりと固定され、その形と色は周囲の歯と同様に作られます。

 

オッセオインテグレーションを採用したブローネマルクシステムによるインプラント施術では、抜けた歯の周囲の骨の喪失が抑えられ、また回復してくることさえあります。このように近代の歯科インプラントは、歯の機能と外観を元通りにすることができる優れた治療法なのです。

インプラント(人工歯根療法)

 入れ歯は歯ぐきにあわせて作った床と呼ばれる土台の上に人工に歯を取り付け、その土台ごと歯ぐきの上に乗せて使いますが、インプラント(implant=植え付けるの意)は人工歯根療法とも言われ、失ってしまった歯がもともとその根に当たる部分を埋めていたあごの骨に人工の歯根を埋め、その上に人工の歯を固定するための土台とするものです。

 入れ歯は歯ぐきにかぶせて乗せただけであるため口の中で動き易く不安定で違和感を強く感じさせがちですが、インプラントにするとあごの骨に直接固定されて支えられ、自分の歯がかつてそうであったように人工の歯で噛む振動がそのまま骨にも伝わり自然な身体の一部のように感じることができます。

 

 

 また、感覚面だけではなく、歯が抜けてしまうとその後、歯根が埋まっていたあごの骨もだんだん少なくなっていき、ぴったり合わせて作った入れ歯もずれるようになり、その上、入れ歯が歯ぐきにぶつかるその刺激に反応してますますあごの骨がやせ細ってしまいます。

 この点もインプラントにすると骨の減少を防ぎかえって骨の代謝を促し、健康なあごの状態の維持につながります。 どうして人間の身体にとって異物である人工材料を使っているのに身体に受け入れられ自分の歯のような感覚で使えるようになるのでしょうか?それは人工歯根がただ単に骨に埋められているだけでなく、あごの骨と直接結合して、まるで生きている骨として取り込まれたように安定した状態になるためです。

 

 インプラント治療の成功率は残念ながら100%ではありません。部位によっても異なりますが、およそ97%だと言われています。失敗というのは骨と結合しないという事です。これは人間の身体がもつ生体的防衛反応、つまり拒絶反応によるものだと考えられます。人間の身体には異物が体内に侵入した場合に、それを外に排せつしようという働きがあります。インプラントも例外ではありません。身体がインプラントを異物だと判断すれば、骨と結合しないのです。では、異物だと判断させない為にはどうすればよいのでしょうか。それは、無菌的に処置をするということです。

 具体的には無菌室に近い手術を使用することや、使い捨ての器具を使用することなどです。

インプラントの料

インプラントは基本的には一本当たり20万円と言われています。

 

しかし、周りの歯もなくなっている場合、例えば横3個分歯が欠損している場合インプラントを使ってブリッジをかけるため、価格はその分お安くなります。

 

例えば、上の歯が全て無い場合に、インプラントで治療がしたいと思ったらブリッジをかける方法ですと、8本程度で200万円で治療が可能です。

本来ならば歯は8本以上あるので、一本一本インプラントを埋め込んでいったら相当な価格になるのですが、そこはブリッジを使う事により補っています。

 

また、入れる歯の部分によっても変わってきます。

と言うのも、奥歯の場合ですと、治療の難易度が上がる為、通常一本20万円と言っている歯科医でも、割り増しになると考えてください。

 

そして、最近話題になっているiciインプラントは治療費はいくらかかるのでしょうか。

iciインプラントの特徴は、治療にかかる時間が短い事です。

早い治療を望んでいる人はこちらのiciインプラントに切り替えるケースが多いのですが、やはり工程が短い分、技術が高度になるので、割高になっています。

 

こうやって考えてみると、失った歯一本に付き、一つ埋め込まなくてはいけない

わけではありません。

先程も記載した通り、ブリッジをかけるやり方もありますので、かかりつけの医師または専門医に相談して下さい。

ドイツのインプラント

現在インプラント治療学における世界的な潮流には3つの大きな流れがあります。

1つは近代インプラント発祥の地、スウェーデンを中心とした北欧のエビデンスに基づくインプラント治療。

2つめはアメリカを中心とした北米の審美に重点をおいたインプラント治療。

3つ目がドイツを中心としたヨーロッパの伝統的なインプラント治療に分けることが出来ると思います。

 

本欄では現在のドイツのインプラント事情についてお話します。

 

ドイツでの近代インプラント治療の発展はD.G.Z.I(ドイツインプラント学会)に所属する臨床医の手により行われてきました。元々、医療分野で古くから発展し、世界をリードしてきたドイツではインプラント治療の歴史も古く、インプラント治療に関する様々な治療法・や器具が開発されてきました。インプラントの治療器具というよりも歯科医療の器械に関しては世界最高水準のレベルで人間工学に基づく開発姿勢は他国の追随を許しません。

それはベンツをはじめとする他の工業製品についても同様のことが言えると思います。

 

そんな頑固な国民性のせいかはわかりませんがドイツのインプラントの専門医の先生方は例外なく基本に忠実な診療姿勢をとっておられます。

 

インプラントの治療に際して最も重点を置いているのは長期的な予後で綿密な治療計画に基づき、奇をてらわない、基本に忠実な無理のない治療を行っています。

 

こう書くと、古臭いイメージに聞こえますが、そうではなくインプラントの材料やその周辺の材料についての研究も最新のテクノロジーを駆使し最先端のものを使用しています。

ただそのインプラントが現在世界的に主流となっている棒状のインプラント一辺倒でなく、患者さんの個々の顎の骨の状態に合わせたインプラントを選択して埋入している点が大きく異なる点だと思います。

例えば、過去に開発済みのインプラントで開発当時(30年以上前)は材料や・製造技術の問題で臨床上、問題のあったインプラントでもそれを見直し、最新のテクノロジーにより蘇ったものもあります。

「古きをたずねて、新しきを知る。」とでも申しましょうか。長い臨床経験から生まれた製品も多数存在します。

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